南部ぷち史跡巡り

【南城市・島尻郡八重瀬町】

もう何年ぶりでしょうか、本島南部に行きました。
まずは腹ごしらえということで、玉城糸数にあるベジタリカへ。
高台にあるので眺めが最高です。

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店内は広いホールで天井が高く、ゆったりな感じです。
食卓テーブル席とソファ席があります。
庭は亀裂が入っているということで立入禁止でした。

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ランチメニューは3種類から選べます。
「オムライス」「野菜カレー」「スパゲッティ」
というわけで、今回は野菜カレーにしてみました。
スープ、サラダが付いています(1,000円)。
+200円でデザート、コーヒーをつけることができます。

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優しい味のカレーですが、スパイスが効いていて美味しかったです。
自宅で穫れた野菜を利用しているということでした。
サラダも新鮮で良かったです。
南瓜のシフォンケーキをいただきましたが、この南瓜も自宅で穫れたそうです。
目玉焼きの黄身の色が変わっていました。

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店の目の前には畑と露地の養鶏場。
先ほどの目玉焼きの卵はここで生まれたものだそうです。
時期が来ると、デザートにドラゴンフルーツも出てくるのでしょうね。
いろいろなものが栽培されていました。

満腹になったので、少しドライブです。
最初にヤハラヅカサに向かいました。
琉球開闢の神アマミキヨが上陸した場所だそうです。
海中に“ここです!”という印の石碑が建っています。
近くには浜川御嶽(はまかーうたき)という場所があり、アマミキヨが最初に住んだ場所とされています。
御嶽ですので写真は撮っていません。

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この日は暑かったので、涼を求めて水場に行くことにしました。
かな〜り昔に行ったかもしれない垣花樋川(かちぬはなひーじゃー)。
けっこう細い道で、車のすれ違いは大変です。
しかも駐車場が6台ぐらいしか駐められないので、混雑時は地獄ですね。
転回もできそうにないし。

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冷たい水が気持ちいい!と書きたいところですが、温かったです。
さすがは沖縄!!!
子どもたちが激しく遊んでいました。
ほぼ全員が全身ずぶ濡れで、走り回るたびに水がはねて大変(笑)。

垣花樋川に行く途中にあった仲村渠樋川(なかんだかりひーじゃー)にも行きました。

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ここはけっこう整備されていました。
瓦葺の建物の中には釜があり、お風呂だったようです。
水場は男井(いきががー)と女井(いなぐがー)に分かれていました。
排水口が3ヶ所あるのが男井、2ヶ所で狭いのが女井です。
ここでも地元の子どもたちが激しく遊んでいました。

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仲村渠樋川は高台にあり、近くの展望所からの眺めは最高でしたよ♪

さて、ドライブ最後の目的地玉城城(たまぐすくぐすく)に向かいました。
他県出身の友人に「何で“ぐすく”を2回繰り返すの?」と質問されました(苦笑)。
「玉城(たまぐすく)」は地名で、あとの「城(ぐすく)」は城もしくは拝所という意味です。
同じ南城市にある大城城(うふぐすくぐすく)も「大城」は地名、「城」は施設の種類になります。

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玉城城は、先ほどヤハラヅカサで登場した神アマミキヨが築城したという伝説があります。
実際には築城時期、城主、築城目的ははっきりしていないそうです。
考古学上の調査では相当古いということは分かっているようで、アマミキヨがということになっているのも分かる気がします。
日本本土の城形態に当てはめると、本丸に相当する部分はかなり残っていたようですが、二の丸、三の丸に相当する部分は戦後に石材として米軍に接収され、ほとんど残っていないそうです。

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城内からの眺め。
玉城の奥武島を見ることができます。
当時の城主、神人たちも同じ景色を見ていたのでしょうか。
高台なので風が気持ち良かったです。

あっという間の短時間南部ドライブでしたが、琉球の歴史に触れる興味深いものばかりで楽しかったです。